

仕事を辞めたいけどお金がない

お金がないから不安で仕事を辞められない
お金に余裕ないと退職というリスクが取れず、ストレスの溜まる職場にしがみついてしまいがちです。
私は27歳の時、貯金が少なく辞めた後の生活が不安で辞めるなんて怖すぎて、転職する勇気がなかなか持てずにしがみついていたパワハラの蔓延する会社を、銀行残高3万円しかない状態で退職しました。
その時の経験から私が得たお金がない状態でも「安心して仕事を辞められる5ステップ対処法」を提案します。
本記事を読めば、仕事を辞める時に生まれる「お金の不安」を丸裸にし、その不安に立ち向かう攻略法が分かります。
最低貯金はいくらあれば安心なの?と不安な方は、「仕事を辞めた後に必要になるお金の具体例」の部分だけでもぜひお読みください。
なぜ「お金がないと仕事がやめられない」と不安になるのか?

ブラック企業で叩いていた当時、無駄にプライドだけは高かった私は、退職することになんだか「落ちぶれてしまうのではないか?」という漠然とした不安があり、なかなか一歩を踏み出せなかったのです。
しかし、毎日怒鳴り声が響く職場にいて
「あ、このままここにいると、俺はダメになる」
「まだ心も身体も元気なうちに辞めないと、転職活動する気力も出せなくなる」
という思いが強くなり「なんとかしないと」と感じてました。
そこで私が行ったことは、「怖いものを丸裸にしよう」という作戦でした。
私は動物占いで、「全てが青信号にならないとなかなか行動しない慎重派」と言われてたのですが、その通りでリスクを排除・もしくは低減しないと行動できなかったのです。
自分の不安を分析した結果、私が「貯金がなくて仕事を辞められない」と不安だった問題を分解すると「生活が困窮してしまうかもしれない」という「支出の不安」と「ずっと次の仕事が見つからないかもしれない」という「収入の不安」に大きく分けられました。
支出の不安
仕事を辞めるとなると、一番最初に出てきた不安は「生きていけるのか?」という生活の不安でした。この「生きていけるのか?」という不安は、突き詰めれば「衣食住が不自由なく過ごせるのかどうか?」となります。
食費、光熱費、家賃や通信費などの必要最低限の生活費は、仕事の有無とは関係なく支出するお金です。
また、会社員だと天引きされるので忘れがちで大きな支出となるのが健康保険や年金などの社会保険料と住民税です。
そのほかにも、日用品費、衣服の購入、理容美容費などを洗い出し、「どのくらいのお金があればそこまで不自由しないで生活できるのか?」を計算しました。
私の具体例は後ほど詳しく出しますが、次の支出の不安と併せて考えてみると「意外となんとかなるもんだな」という感想が出て、私の不安の大部分は解消されました。
収入の不安
仕事を辞めるときの不安としてもう一つ大きいのは「次も仕事に就くことができるだろうか?」という不安です。
この不安は正直、自分の中だけで考えていても何も解決しなかったので、率直に転職エージェントに登録して、1人だけだと不安なので3〜4社くらいの担当者に「転職できるかどうか?」を聞いてみることにしました。
そうすると、例えば「年収500は難しいかもしれないが、400前後なら十分可能」とか「あなたのキャリアならこういうのも選択肢に入る」「今のキャリアに〜〜の経験があれば年収レンジを上げる可能性が出る」など具体的なアドバイスもあり、「仕事につけるかどうか」だけではなく「キャリアをどう作るか」という視野の広がりも得ることができました。
また、転職活動はおよそ3〜4ヶ月かかるということだったので、すぐにでも辞めたかった私はその間に必要となる生活費を稼ぐための方法としてアルバイトや副業などを調べました。
検討した結果、「十分につなぎ期間の収入は得ることが可能」という確信が持てたので、仕事をやめる決意を持つことができました。
【退職作戦会議】仕事を辞めるとき、具体的にどの程度のお金の準備が必要なのか?(実例)

仕事を辞めるときにお金がなくて不安になる原因が見えてきたら、その恐怖の正体についてちゃんと把握して対策をすれば何も怖いものはありません。
ここでは、私の当時の状況を振り返って具体例を公開していきたいと思います。
わたしの実例からあなたの不安の原因を具体的にイメージしていただくことで、一歩を踏み出す勇気につながれば嬉しいです。
仕事を辞めた後に必要になるお金の具体例
あまり細かく計算すると計算が難しいので、大まかに必要なお金をリストアップしてみました。
費用が固定のものは実数。月々に変動があるものは少しバッファを持たせて丸めて計算した結果がこちらです。

交際費の割合が高めですが、当時の私は友人が主催する交流会などの飲み会に参加して交友関係を広げることが好きだったので毎週飲みに出かけても十分な費用を確保したかったのです。
この辺りを削ればもっと生活費を抑えることも可能ですが、ある程度の心のゆとりを作ることは転職活動でも非常に重要です。
何が自分にとって本当に必要不可欠で、何なら削っても我慢できるのか?
振り返ると生活費を見直すとてもいいタイミングになった時期でした。
退職後から転職までの収入の検討
この月々の生活費を貯金で賄おうとする場合、転職にかかる期間が3ヶ月とすれば60万円ほど必要になります。
安月給でこの資金を貯めるにはとんでもない時間がかかってしまいます。
そこで転職が成功するまでの間、アルバイトでも生活できないか考えてみました。
当時のアルバイトの時給はだいたい1000円からのものが多く、高いバイトばら時給1500円もいくつかありました。
1日8時間、1ヶ月に21日間働く場合、1200円程度の時給があればこの生活費を賄うことができます。
当時の私は、
- 平日に休みが取れ、シフトの自由度が高い(転職の面接のため)
- 時給1320円と高め
- 22時以降の深夜割り増しも狙える(25%増しで1650円)
- 賄いを安く食べられる(生活費が抑えられる)
- 交通費の支給額内で通える
ということから舞浜のホテルで配膳バイトをすることにしました。
この辺りは、「夜型の生活を苦にしないので深夜バイトで効率的に」「高い時給で週4日の仕事にする」「正社員登用も選択肢に入るバイトをする」などいろんな判断軸があると思います。
生活費なら、意外とアルバイトでも十分に賄うことが可能だったことは、私に退職する勇気をくれる安心材料でした。
退職タイミングの検討
お金がないなかで退職する場合、いつ退職するか?という時期も非常に重要になってきます。
私が勤めていた会社ではボーナスが7月に支給されてました。ボーナスがあれば貯金をすることができ、退職後のゆとりを作ることができます。
また有給休暇も20日ほど残っていたので、これを使い切ることで1ヶ月間は転職活動に専念することも可能です。
ボーナス額が決定する前に退職宣言をすると貰えないのではないか?という不安があったので、私は7月のボーナスが支給された後に退職届を提出し、引き継ぎを1ヶ月で済ませ、有給を使い切って退職することができました。
運が良ければ有休期間でスムーズに転職ができると思ってましたが、私の場合は1ヶ月以上かかりました。
なので有休消化中は転職活動をしながら、次の生活のためのバイトの面接など諸々の準備をする時間となりました。
退職後の転職活動で必要になるお金
貯金がなくても仕事を辞めたいと考えている場合、転職活動にどのくらいお金がかかるのか?
当時の私にかかった費用は、履歴書に貼る写真の撮影代、印刷代、交通費だけでした。
これは私がスーツで働くオフィスワーカーだったことが大きかったです。
履歴書は転職エージェントから貰ったエクセルファイルを印刷するだけで済んだので、セブンイレブンのネットプリントで印刷するだけでしたので、1枚あたり20円ほどでした。
写真の撮影は少し気合を入れて、カメラのキタムラで2500円ほどで写真データと一緒に購入し、交通費は電車での往復代が面接のたびに1000〜1500円ほどかかっていました。
私がもし、スーツで働いていなかった場合はここに加えてスーツ・シャツ・ネクタイ・ビジネスバッグの購入が必要になったと思います。
ここは事例を出せないので、参考になりそうな記事を見つけました。
洋服の青山が運営しているキャリアクローゼットの「転職活動のスーツ一式は「3万円台」で揃う?洋服の青山を完全攻略してみた。」という記事ですが、普通に面白いので一読してみてください。
ここでは最安値を狙っているのですが、私個人としてはスーツ・靴・ネクタイは第一印象に直結し、そこを見る面接官も多いため、もう少し予算を積んで7万円前後で考えていた方が無難かなと思います。
参考までに、スーツ一式を揃える場合の私が考える相場観です。
- スーツ3〜5万円
- 靴1〜1.5万円
- ネクタイ5千円
- シャツ5千円
- ビジネスバッグ1〜1.5万円
もちろん、全てピンキリでもっと高いものもあります。
仕事によっては着ている服を値踏みされることもあるでしょう。
この辺りは、希望する仕事などから情報を集めていただくのがいいと思います。
お金がなくても仕事を辞められる超現実的な脱出方法5ステップ

ここまで私の実例を交えて、退職後に必要になるお金について説明してきました。
この章では、お金がなくても仕事を辞めることを可能にする5ステップについて説明していきたいと思います。
ステップ0:そもそも在職中に転職すればお金の心配は全く問題なし
私はブラック企業に勤めていた関係で、早く辞めないと心身ともに消耗してしまうという思いから、転職先が決まる前に仕事を辞めました。
しかし、もし仕事を続けながら転職をする余裕があるなら、会社を辞めずに転職活動を始めることが一番安全です。
在職中に転職活動を行うデメリットは、職務経歴書などの準備、企業リサーチ、面接など「時間を捻出することが難しい」ことです。
ですが、
- 金銭的な不安がほとんどない
- キャリアの空白が生まれない
- 転職活動が長引いても、生活困窮からくる焦りが生まれにくい
と大きなメリットがあります。
会社を辞めること自体とてもハードルが高いですが、次の仕事として魅力的な職場を見つけることができれば、あなたが仕事を辞めるハードルを飛び越えるためのパワー得られます。
また転職エージェントにサポートしてもらえば条件に合った仕事を探すフォローを得られるため、仕事を続けながら転職活動を両立する時間や負担を大幅に減らすことができます。
転職エージェントとの面談自体はアフター5や土日の面談も可能なので、まずは相談してみることから始めてみましょう。
転職先が決まる前に辞める場合の5ステップ
いよいよ本題の「仕事を辞めたいけどお金がない」を解決する5ステップです。
ステップ1:退職後に必要なお金を計算する
ステップ2:退職後の収入に目処をつける
ステップ3:想定外の支出に備える
ステップ4:ボーナスをもらって辞める
ステップ5:+αの仕事を始める
ステップ1:退職後に必要なお金を計算する
次の仕事を決めるまで働き続けるのが難しい場合は、どのくらいのお金があれば暮らせるかを試算しましょう。
もし家計簿をつけているなら直近3ヶ月分くらいを参考にするといいですが、つけてない場合は「家計 区分」などで検索するとどんな項目を検討する必要があるのか参考を見つけることができると思います。
私の事例も見ながら、住宅費・光熱費などの項目をだいたいでいいので埋めてみてください。
また、人によっては習い事や交際費などの遊びのお金も必要になるケースがあるでしょう。
しかし、これらは転職が成功するまでの間はどれか一つだけに絞り、心のゆとりを作りながらも節約するよう心がけてみてください。
ちなみに、無駄な支出を減らすために効果的なのは、食費を数百円削ることよりも固定でかかる費用を辞めたり見直すことが一番楽で大きな効果が見込めます。
- 保険を見直す、場合によっては解約する
- 格安キャリアに乗り換える
- 電気料金の安いプランに乗り換える
- より安い家に引っ越す
- サブスクのサービスを整理して解約する
- ジムなどの習い事を休会、もしくは退会する
- 1dayコンタクトを2weekに変える
- 公共交通機関で代替可能なら車をレンタルに変える。
など
これらは1回行えば、その後は節約の苦労もなく千〜数万円単位の生活費が圧縮されます。
ステップ2:退職後の収入に目処をつける
退職後に必要なお金が分かったら、今度はその生活を維持できる収入の目処をつけましょう。
私はアルバイトを選択しましたが、そのほかにも「雇用保険の失業手当を受け取る」という手段もあります。
失業手当を受け取るためにはいくつかの条件があり、受け取りが開始するまでの待機期間も2〜3ヶ月あります。(自己都合退職の場合)
しかし、「職業訓練を受けながら失業手当を受け取る」という方法もあり、そのメリットはとても大きいです。
そのメリットは大きく3つあります。
- メリット1:転職に活かせるスキルアップ・リスキリングができる(パソコン・簿記・CADなど)
- メリット2:失業手当の待機時間がなくなる
- メリット3:失業手当をもらえる期間が延長される場合がある
私の場合は、退職のタイミングで始まる講座に自分のスキルアップにつながる訓練がなかったので見送ってアルバイトを始めました。
しかし、例えば「事務作業の未経験者がオフィスソフトの使い方を学ぶことができる」など、職種を変えるために必要な最低限の知識を得られるなどのメリットは大きいので、お住まいの地域のハローワークのHPや受付などでよく調べてみてください。
ステップ3:想定外の支出に備える
支出・収入についての目処をつけたら、今度は想定外の支出に対する備えを準備しましょう。
これまでの支出の計算は「特にトラブルがない場合に日常的にかかる費用」でした。
しかし、想定外というのはどんな時でも起こる可能性があります。
- 交通事故や病気などで入院費用や働けない期間の収入の補填
- 親族や知己の冠婚葬祭で急な出費が必要になった
- 冷蔵庫などの生活必須の家具家電が故障した
本来、こういう出費は「生活防衛資金」として3〜4ヶ月分の生活費を貯金することで対応することが一般的です。しかし当時の私の貯金は3万円!
そこで私が取った作戦は「カードを作る」というものでした。
家具家電や礼服など、物品の購入必要になった場合の「クレジットカード」と
入院費用や香典など、現金の支出が必要になった場合の「カードローン」の2枚を作りました。
金欠の時にカードが2・3枚あるだけで安心感は大きく変わってきます。
これらは会社を辞めてフリーターになってしまうと、途端に選択肢が減ってしまうため、在職中に作ることをお勧めします。
ステップ4:ボーナスをもらって仕事をやめる
クレジットカードもカードローンも基本的には借金。できる限り作りたくないものです。
そこで私は、ボーナスを受け取ってからやめることで一時的な出費に対する備えを少しだけ作ることができました。
私のボーナスは10万円ほどで必要資金を賄うには全く足りませんが、それでもちょっとした出費なら十分に賄うことは可能です。
また、有給休暇も使い切ることをお勧めします。1ヶ月給料をもらいながら休むことが出来れば、うまく転職活動が進めば有休消化と同時に次の仕事をスタートすることができるでしょう。
ステップ5:+αの仕事を始める
これまでの4ステップで、退職後を分析し、生計を立て、想定外に備えました。
ここまでのステップだけでも十分に転職活動をしながら今の生活を続けることは可能です。
しかし、ステップ5をすることでさらに可能性を広げたり、自由度を高めることが可能になります。
それの方法とは「ギグワークを始める」ことです。
ギグワークとは、英語のGigとWorkを合わせた造語です。Gigは一度だけの演奏やセッションを表すスラングで、ギグワークは「単発の仕事を受ける働き方」を意味します。
このギグワークには例えばUberのような配達代行などが一般的ですが、プログラミングやライティングなどの案件も多くあります。
ギグワークをするメリットには好きな時に働けるなどの自由度が注目されがちですが、私が注目する最大のメリットは「経験を積むことができること」です。
全くの未経験の仕事につくことは正社員の転職としてハードルが高いものですが、ギグワークなら単発のため高度なスキルを求められるものは少なくなり、初心者でも経験を積むことが可能になります。
経験を積むことが出来れば、あなたの職歴として積み上がり、それは転職活動を成功に導く大きな財産になるでしょう。
ちなみに私は、学生時代と新卒の時に少しだけしたプログラミング経験を転職活動で活かすために、ギグワークでいくつかの案件をこなして経験のアップデートをしたことが今のキャリアにつながりました。
追加の収入を得ることで生活の自由度も格段に高まるので、ぜひ検討してみてください。
まとめ:今すぐ、仕事を辞めなさい

私の経験上、お金がないと悩む人ほど今すぐ仕事を辞める準備を進めた方がいいです。
その理由は次の3つです。
- 退職後のお金なんて極論どうとでもなるから
- 転職には3ヶ月かかるから
- 「辞めたい×お金がない」状態で働き続けることはデメリットしかないから
退職の準備を今すぐ始めた方がいい3つの理由
退職後のお金なんて極論どうとでもなるから
お金がない状態で仕事を辞めても、死ぬどころか今と変わらない生活を続けることができるから安心してください。
その理由はこれまで説明してきた通りです。
私はむしろ、退職後の方が自由な時間が増えることで「本を読んで自己研鑽する時間が増えた」「これからのキャリアについてしっかり考えることができた」など、得られるものが多くありました。
仕事をやめることは、これからの自分を見つめ直すいいチャンスです。
転職には3ヶ月かかるから
転職には1〜3ヶ月程度の時間がかかることが大半です。
「仕事を辞めたい!」と思っても次の仕事がなければ行動に移すハードルは高いです。
その高いハードルを飛び越えるのは大きなエネルギーが必要になります。
しかし、転職エージェントと面談をすると、「自分がどんな仕事をすることができるのか?」という可能性を広げてくれたり、「次にどんな行動をすべきなのか?」というステップを示してくれるので、階段を上がるように退職の高さまで登り切ることができます。
「辞めたい×お金がない」状態で働き続けることはデメリットしかないから
はっきり言ってここが一番大きな理由です。
人によっては「お金はそこまでいらないから、やりがいを持てる仕事をしたい」という方もいるでしょう。
心からやりたい仕事をしながら、日々の生活の糧を得られる人生は素晴らしいものです。
しかし、そうではないのにお金がない=低賃金で働かざるを得ないという状況では、
モチベーションがないから生産性が上がらない
→生産性が上がらないから給料も上がらない
→給料が上がらないからさらにモチベーションが下がってしまう
という負の連鎖が始まってしまう可能性が高いです。
それでは仕事を続けても成長はできないし、余計にお金がない状態から抜け出すことができなくなってしまいます。私はまさにこの負の連鎖に落ちかけてました。
あなたは仕事からやりがいや成長を実感できてますか?
この延長線上に、幸せな未来を見つけられそうですか?
もしこの問いに少しでも疑問がありそうなら、転職市場でどんな募集があるかをみてみるだけでもあなたの可能性は広がります。
一度、コーヒーやお茶でも飲みながら、ゆっくり考える時間を作ってみてください。
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